調査研究
Future Travel Experience EMEA 2026@ダブリンに弊社調査研究員が参加しました
2026年6月9日〜11日、アイルランド・ダブリンで「Future Travel Experience(FTE)EMEA 2026」が開催され、JAL航空みらいラボの調査研究員2名が参加しました。AI、デジタルトランスフォーメーション、スマートランプ、アンシラリー収入、旅客体験など、航空業界の変革をめぐる最新動向について情報収集を行いました。
Future Travel Experience(FTE)は、航空会社、空港、スタートアップ、テクノロジー企業などが集まり、航空・旅行業界の未来を議論する国際カンファレンスです。地域別にGlobal・Asia・EMEAなどが開催されており、今回のFTE EMEAには、主に欧州・中東・アフリカ地域の関係者が参加しました。
会場では、AIを活用した価格・需要予測や業務最適化、空港・航空会社間のデータ連携、ランプ業務の自動化、付帯サービスの高度化、よりパーソナライズされた旅客体験など、多岐にわたるテーマについて講演や事例共有が行われました。
右:カンファレンスセッションの様子
今回のカンファレンスでは、AI活用が従来の業務効率化やコスト削減にとどまらず、収益管理や運航計画、顧客への提案といった戦略領域へ広がっていることが示されました。また、短期間で実証を行い、効果を確認できた取り組みを本格展開するなど、技術だけでなく、迅速な意思決定を可能にする組織づくりの重要性も共有されました。
アンシラリー収入については、手荷物や座席指定などの付帯サービスを一律に販売するのではなく、旅客の属性や旅行目的、行動データをもとに、一人一人に適した商品を最適なタイミングで提案する方向へ進んでいます。航空券の購入時だけでなく、予約後から空港、機内に至るまでの各接点を販売機会として捉え、ラウンジ、地上交通、宿泊なども含めて提案を高度化することで、顧客体験の向上と収益拡大の両立を目指す考え方です。その際、単なる追加販売ではなく、お客さまにとっての利便性や納得感を高め、信頼を損なわないことが重要であると示されました。
JAL航空みらいラボでは、今回得られた知見をもとに、AIとデータを活用した収益・運航・顧客体験の変革について、引き続き調査研究を進めてまいります。