共同研究

JALグループが保有する有形・無形のアセットと大学等の研究機関が保有する学術的知見を組み合わせ、社会課題の解決や新しい価値の創造につなげる研究活動を企画・推進しています。

共同研究事例紹介

航空機リモートセンシングによる赤潮早期検知システムの構築:北海道大学

赤潮は海中の植物プランクトンが異常増殖して海水が赤褐色に変化する現象で、魚介類が窒息死し、水産業に大きな被害をもたらす社会課題です。定期便航空機に観測用カメラを搭載して赤潮を早期に検知し、適切な対策を講じることで被害を未然に防止することを目指しています。

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空港防災の高度化:慶應義塾大学

大地震発生時に求められる空港の役割を果たすため、訓練の改善や防災計画の高度化を共同研究しています。地震防災の学術的知見とJALが培ってきた航空安全に関する知見を統合し、実践的な防災演習を開発、空港の防災力の強化に取り組んでいます。

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自然環境・伝統文化保全と観光促進の両立による地域活性化モデルの構築:上智大学

奄美大島・宇検村、上智大学、伊藤忠商事、JALの4者で産学官連携協定を締結し、自然と人が共生する関係の構築や新たな関係人口の創出によるサステナブルな地域活性化に取り組んでいます。具体的には、ブルーカーボン・クレジットの創出を視野に入れたマングローブの植林活動や伝統文化体験を組み入れたエコ・スタディツアーを企画・実施しています。

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航空機リモートセンシングによる生物多様性の可視化・評価:国立環境研究所

生物多様性を含む自然の保全・回復により社会基盤を強固にすることは、社会の持続可能性にとって重要な課題です。国立環境研究所が持つ生態系リモートセンシングの知見とJALグループの航空輸送を活用し、定期便航空機からサンゴ礁などの海洋や農地などの陸地を観測・評価します。これにより、生物多様性を可視化し、保全活動に活用することで、ネイチャーポジティブの実現を目指しています。

晴天乱気流予測精度の向上:東北大学、DoerResearch社

予測が困難で航空機の安全運航に影響を及ぼす晴天乱気流の予測精度を向上させることを目的に、東北大学やDoerResearch社が保有する気象学や航空流体力学の学術的知見とJALが保有する航空機運航の知見や関連データを組み合わせ、新たな予測指標の構築と運航管理システムへの実装を通じて、安全運航の品質を高める事に取り組んでいます。